千葉県・一般病院・専門病院・精神科
精神科に入院する患者は、家族などの同意で強制的に入院する場合が多いため、入院直後は治療に協力的ではない患者も少なくありません。私が所属している急性期病棟では、治療に協力できず、病状も安定しない患者が多くいます。ただ、治療や看護を経て数週間後には病状の改善が見られます。回復期を迎え、病棟を移り退院する際、入院直後に関わったことを覚えて下った患者から、感謝の言葉を頂いた時が最も喜ばしい瞬間です。
当院に入院される患者は、統合失調症を抱えた方が多くを占めています。統合失調症では、幻覚や妄想等の症状で苦しみ、日常生活を送ることも困難になってしまっています。そのような方々に日々接する中で、私は患者の話をしっかりと聴くこと、を心がけています。ただ患者の言葉を聞くのではなく、その言葉の奥にはどのような思いがあるのか、今何に苦しんでいるのかなど、背景を探りながら聴くことを意識しています。